The Day 6th Weihnachts Adventskalender in der Hannover Marktkirche
2011年、2012年、ハノーファーのマルクト教会で行われる無伴奏ソロ楽器と歌によって彩られるクリスマス礼拝に参加させていただきました。
各楽器、1名。私の親友のクリスタが財団の理事をしている関係で、私に弾いてほしいと連絡をいただき、ヴァイオリンは私が担当させていただきました。
マイナス5度、暖房のない広い教会。
凍るような体と楽器をホッカイロで温めながら、どうにかイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタやバッハの無伴奏を1000人の参列者の前で演奏させていただいたのを覚えています。
ライトアップされた教会の中で、一本のヴァイオリンで演奏することはとても楽しく、私にとってとても大切な思い出です。
また、教会の周りに素晴らしいクリスマスマーケットがあって、非常に楽しげな雰囲気がありました。
たくさんの笑顔と共に、グリューワインを飲みながら、それぞれが好きな食べ物を頬張っていました。
1年で1番、ドイツ人がワクワク笑顔に溢れていて、街が活気づき、めちゃくちゃ楽しいのです!
厳かにライトアップされていて、本当に美しいのです。
そんな、ハノーファーのクリスマスマーケットが、中止になったそうなのです。
12月に入って、親友のクリスタに電話すると、
「クリスマスマーケット、中止になってしまったの。残念だわ。」
と、寂しそうに話していました。
そして、ホッとしたように、
「あなたが出演したマルクト教会のクリスマス礼拝はどうにか行われることになったのよ!」
と話してくれました。
ただし、クリスマスの装いのない、ガランとした街並みは、とても寂しかったよ、と話していました。
ドイツのクリスマスマーケットが開催されないなんて、本当に信じられません。
2020年は、信じられない出来事がたくさん起こっているのだと、改めて実感しました。
しかし、小さな灯のように、クリスマス礼拝が小さな灯のように灯っていることに安堵しています。
小さな灯を絶やさなければ、きっと、また沢山のコンサートの明かりが広がるのではないでしょうか。
そう信じています。
そして、私もまたコンサートが開催できるように、準備をしていきたいと思います。
写真は、クリスマス礼拝のマルクト教会内の写真です。
